迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?(林亮介)

迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)

迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)

 ようやく読みました。

イラストがあることは新鮮だし、想像力外のことも補ってくれるのでいいし、そのイラストも後ろの方に広告で載っているポリフォニカやちのりの人みたいに萌えを意識しすぎてデッサンが狂っているような人じゃないのも好感が持てる。

文章自体も久し振りに読んだのに大体覚えていたし、見覚えのない文章も結構あって良かった。

鈴木忍者のお気楽手紙のすぐ後に、真壁のシリアスが続く面白さも上手いなぁと感じた。

でもなんだろう。ウェブで最初に読んだ所為か、何となく読みにくいなぁ。


 DLしたまま読んでなかったPDF版を起動してどのように文章が変わったのか確かめながら二回目を読んでいるうちに違和感がわかってきた気が。

はてなだとタグで登場人物を示唆してたのでいいのだけど、小説だとエリアルみたいに一人称名称を一々明記してるのが逆に読みづらかったのかな。

真壁の日記とかと統一するためにつけたのかもしれないけど、何だかその部分がしつこい印象になっている感じ。

何か違和感あると思ったらウェブ版では恩田と友達じゃなかったのね。

読み比べると文章を削った部分と付け足した部分がわかって面白いな。迷宮での食事談義は面白いので是非中篇に入れて欲しいなぁ。

読み比べが終わってもやっぱり面白いので上巻全部読んじゃったよ。

自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」を読んだから思うのだろうけど外国がこの迷宮に興味示さないわけないよなぁ。

人死にが毎日のように起きる迷宮を維持し、そして外国からの圧力を撥ね退けるこの日本の政府は相当優秀なのかもしれない。


 他の人の感想はどうなんだろうかと2chGAスレを覗いたら世界観への疑問点が多くて面白かった。

WIZ世界だと思って読んでいると些細な疑問なんかは気にならないしなぁ。リルガミンは何回滅びかけたんだよw

まぁ銃は迷宮ではエーテルの作用で火薬が燃焼しづらいとかにしないと納得しない人も多いかな。